ガンプラのスプレー塗装って難しい?|まずは「ランナー塗装」からでOK
ガンプラを素組みだけで終わらせるのも飽きてきたし、
そろそろ塗装にも挑戦してみたい。
でもエアブラシをそろえる予算はないし、
塗装ブースを置けるようなスペースもない。
スプレー塗装も気になるけれど、
機体カラーが多いキットだと何本も必要になって意外と高い。
1本800円前後するので、
場合によってはプラモデル本体より高くなってしまうこともあります。
「やっぱり塗装はハードル高いのかな…」
そう思って、ここで諦めてしまうのはもったいないです。
実は、道具もお金もほとんどかけずに、
見た目をグッと引き上げるスプレー塗装の方法があります。
それが「フレームのみのランナー塗装」です。
パーツを切り離す前のランナーごとスプレーで吹くだけ。
塗装はフレームパーツだけで、使う塗料も基本1種類でOK。
それなのに、完成後の印象は驚くほど変わります。
この記事では、
エアブラシなし・最低限の道具だけでできる
ガンプラのスプレー塗装入門として、
初心者でも失敗しにくい「ランナー塗装」のやり方を、
実例つきでわかりやすく解説します。
目次
初心者のスプレー塗装は「ランナー塗装」から始めてみよう

ガンプラのスプレー塗装に初挑戦するなら、
まずは「ランナー塗装」から始めるのが最も失敗しにくい方法です。
ランナー塗装とは、
パーツを切り離す前の「ランナーごと」スプレーで塗装する方法のこと。
やることはとてもシンプルです。
- フレームのランナーを用意する
- スプレーをよく振る
- 薄く数回に分けて吹き付ける
- しっかり乾燥させる
これだけ。
エアブラシも高価な塗装ブースも不要。
使うスプレーも基本1本でOKです。
それなのに、完成後の印象は驚くほど変わります。
特にフレーム部分をメタリック系で塗装するだけで、
内部の密度感や金属感が一気に増し、
「ちょっと塗っただけ」とは思えない仕上がりになります。
いきなり全塗装に挑戦する必要はありません。
まずは小さな一歩として、
コストも手間も抑えられるランナー塗装から始めてみましょう!
フレームを塗装するだけでここまで変わる
実際にフレーム部分のランナーをメタリックグレーで塗装した例がこちらです。
(他は素組みです。)



外装を付けてしまうと見えなくなる部分もありますが、
内部フレームが露出するキットでは特に効果が大きく、
未塗装の状態と比べると、
- 情報量が増える
- 金属感が出る
- 全体の密度が上がる
といった違いがはっきり分かります。
全塗装のような大掛かりな作業はしていません。
それでもここまで変わるのが、ランナー塗装の魅力です。
そもそもガンプラのスプレー塗装とは?
ガンプラのスプレー塗装とは、
缶タイプの塗料を使ってパーツに直接吹き付ける塗装方法のことです。
コンプレッサーやハンドピースを使うエアブラシとは違い、
特別な機材を用意しなくても始められるのが大きな特徴です。
スプレー塗装のメリットは主に3つあります。
- 道具が少なくて済む
- セッティングが簡単
- 比較的手軽に始められる
初心者にとって「とりあえず塗装してみる」という一歩を踏み出しやすい方法です。
一方で、デメリットもあります。
- 一度に出る塗料の量が多い
- 細かいコントロールが難しい
- 塗料代がかさみやすい
特に全塗装をしようとすると、
機体カラーごとにスプレーが必要になり、想像以上にコストがかかります。
そのため、
「スプレー=お手軽」と思われがちですが、
実はやり方を工夫しないとコスパはあまり良くありません。
そこでおすすめなのが、
塗装範囲をぐっと絞った「部分塗装」という考え方です。
そして、その中でも特に初心者向けなのが、
フレームだけを塗る「フレーム塗装」なのです。
なぜフレーム塗装が初心者に最適なのか
スプレー塗装には2種の方法があります。
- すべての外装を塗る「全塗装」
- 一部のパーツだけを塗る「部分塗装」
この中で、初心者に最もおすすめなのが部分塗装(フレーム塗装)です。
その理由はシンプルで、
コスト・手間・失敗リスクのバランスが圧倒的に良いからです。
■他の塗装方法との比較
| 方法 | コスト | 手間 | 失敗リスク |
|---|---|---|---|
| 全塗装 | 高い (色ごとにスプレー必要) | 高い (1パーツずつ塗装) | 高い |
| フレーム塗装 | 低い (1本でOK) | 低い (ランナーごと塗装でOK) | 低い |
全塗装は確かに完成度が高くなりますが、
- 1パーツごとに塗装
- 乾燥させるためのクリップも大量に必要
- 何色もスプレーを用意
といった工程が必要になります。
一方、フレーム塗装なら、
- フレームのランナーごと塗装
- 最悪洗濯ばさみでも乾燥可能
- メタリック系スプレー1本で吹く
これだけ。
しかも、失敗してもダメージが小さいのも大きなメリットです。
外装ではなく内部フレームなので、
多少ムラがあってもそこまで目立ちません。
つまり、
少ない投資で、確実に変化を体感できる方法。
それがフレーム塗装なんです。
フレーム塗装に必要なもの

フレーム塗装は、特別な道具をほとんど必要としません。
最低限、以下のものがあれば始められます。
① メタリック系のスプレー
今回のおすすめは「メタリックグレー」系。
フレーム塗装なら、基本的に1本あれば十分です。
メーカーは特にこだわらなくてOK。
好みの色味のメタリックスプレーを選びましょう。
今回使用したスプレーはこちら↓
ポイントは、
- 明るめ → 軽い印象
- 暗め → 重厚感アップ
という違いが出ること。
迷ったらやや暗めを選ぶと失敗しにくいです。
② パーツクリップ
以下のような塗装後にランナーを固定するためのクリップが必要です。

専用の塗装クリップがあれば便利ですが、洗濯ばさみでも代用可能。
専用クリップはこちら↓
③ 乾燥させるための台座
塗装後、ランナーを地面と平行に置いて乾燥させる必要があります。

専用の塗装ベースがあれば便利ですが、
- 空き箱
- 段ボール
- 発泡スチロールの上
など、水平に置けるものなら何でも大丈夫です。
縦に立ててしまうと、
塗料が流れて溜まりやすくなります。
塗装用ベースはこちら↓
できれば用意したいもの(安全面)
必須ではありませんが、あると安心です。
マスク(塗料の吸い込み防止)
マスクでも大体防ぐことができますが、
完全にシャットアウトすることはできません。
私は塗料の臭いが本当に苦手なので、
以下のような防毒マスクを着用して塗装しています。
工業用なだけあって絶対臭いが入ってこないので、
苦手な方はおすすめします。
手袋(汚れ)
素手のままスプレー塗装をすると、持ちて側の手は大変なことになります。
ビニール袋でもよいので、あると汚れずにすみます。
新聞紙や段ボール(周囲の保護)
スプレー塗装は基本的に屋外で行いましょう。
ベランダなど風通しの良い場所に新聞紙や段ボールを引いて行うのがおすすめです。
塗装のやり方|失敗しないための手順
ランナー塗装はシンプルですが、
いくつか押さえておくべきポイントがあります。
ここでは、初心者でも失敗しにくいやり方を順番に解説します。
① スプレーはしっかり振る(目安100回)
まず一番重要なのがここです。
特にメタリック系は、
塗料とガスがしっかり混ざっていないと発色が悪くなります。
「もういいかな?」と思ってからさらに振るくらいでOK。
目安は100回ほど。
ここをサボると、
- 色が薄い
- ムラになる
- キラキラ感が出ない
といった原因になります。
② 一気に吹かない|「シュッ、シュッ」が基本
缶スプレーは一度に出る量が多いです。
やりがちなのが、
「シューーーーッ」と長く吹くこと。
これをやると塗料が一気に乗りすぎて、
垂れやベタ塗り感の原因になります。
ただしくは、
「シュッ、シュッ」と短く小刻みに吹くこと。
薄く、均一に、を意識しましょう。
③ ランナーでも「1パーツずつ」の意識
ランナー状態だと、
つい全体を一気に塗りたくなります。
でも意識はあくまで
「1パーツずつ塗っている」感覚。
最初はうっすら色が乗る程度で十分です。
塗装の基本は「一度で仕上げないこと」
薄く塗る → 乾燥
これを2〜3回繰り返すだけで、
仕上がりは格段に良くなります。
④ 裏側も忘れずに塗る
意外と忘れがちなのが裏側。
ランナーをひっくり返して、
裏面からも同じように薄く吹きましょう。
特にフレームは可動部でチラ見えすることが多いので、
ここを塗っておくと完成後の密度感が上がります。
⑤ 乾燥は必ず水平に
塗装後は、ランナーを地面と平行に置いて乾燥させます。
立てかけると、
塗料が流れてパーツの端に溜まってしまいます。
表面が乾いていても、
完全乾燥までは半日~1日ほど置くのが安心です。
塗装後の制作で気をつけたいポイント
塗装がしっかり乾燥したら、
あとはいつも通りパーツを切り出して組み立てていきます。
ただし、ひとつだけ注意点があります。
切断面はどうしても色が変わる
ランナーからパーツを切り離すと、
ゲート部分(切断面)は当然ながら元の成形色が出てしまいます。
メタリック塗装をしていると、
この部分だけ色が違って少し目立つことがあります。
とはいえ、簡単に補修できます。
切断面の簡単な補修方法
やり方はシンプルです。
- スプレーを紙コップなどに軽く吹き付ける
- 中に溜まった塗料をつまようじや細い筆で取る
- 切断面にちょん、と塗る
これだけです。
広範囲に塗る必要はありません。
あくまで「色をなじませる」程度でOKです。
内部フレームなので、
完璧でなくてもほとんど気になりません。
さらに見栄えを上げるなら「簡単フィニッシュ」
フレームをランナー塗装した状態で組み上げるだけでも、
見た目はかなり向上します。
ですが、もしもう一段階レベルアップさせたいなら、
スミ入れとつや消しトップコートを加えた
いわゆる「簡単フィニッシュ」がおすすめです。
外装にスミ入れをするだけで立体感が増し、
最後につや消しを吹けば一気にそれっぽさが出ます。
特別な技術は必要ありません。
フレームだけを塗装
↓
組み立て
↓
スミ入れ
↓
つや消し
この流れだけで、
素組みとははっきり違う仕上がりになります。
※簡単フィニッシュの詳しいやり方は、こちらの記事で解説しています。
■まとめ|スプレー塗装は「小さく始める」のが正解
ガンプラのスプレー塗装は、
決してハードルの高いものではありません。
いきなり全塗装を目指す必要はありません。
まずはフレームのランナー塗装から。
- スプレー1本でOK
- 手間も最小限
- 失敗リスクも低い
それでも、完成後の印象は確実に変わります。
「塗装は難しそう」と感じていたなら、
ぜひこの方法から試してみてください。



